山水とは、深い山や、流れる川など自然の景色のことで、それを墨で描いたのが水墨山水です。
水墨山水は禅の教えとともに日本に伝えられました。
そして水墨山水には、描き手が思い描く、ある「物語」が表現されています
水墨山水のモチーフには、ひとつひとつ意味があります。そして水墨山水には、描き手が思い描く、ある「物語」が表現されています
山水は、世間のしがらみから遠く 離れた、心穏やかな世界を意味しています。谷間にひっそりと佇む「庵」は、描き手が思い描く「終の住みか」です。
「気に満ちた理想郷でひっそりと暮らし、時折訪れる遠方からの友人をもてなす。」水墨山水には、こんな「物語」が隠されているのです。
掛け軸のような縦長の山水画の場合、下から上に見ることがおすすめです。
水墨山水は、下から 「近景」「中景」「遠景」の三つに描き分けられています。そのため下から上に順に絵を見て行くと、近くから遠くへ、まるで絵の中を旅するような感覚を味わうことができるのです。
水墨山水は、時の流れを感じることができ、心穏やかにする掛け軸です。
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